生涯スポーツとは
一般的にスポーツというと「サッカー」「野球」など、順位や勝負をメインとする「競技スポーツ」を思い浮かべる人が多いと思います。
「生涯スポーツ」は健康づくりや交流の場、誰でも楽しめるものとしてスポーツを取り入れようという考え方です。
生涯スポーツへの参加意欲の歓喜と振興を目的として「文部科学省」「公益財団法人日本体育協会」「公益財団法人日本レクリエーション協会」「社団法人全国体育指導委員連合」主催による「全国スポーツ・レクリエーション祭」を開催しています。
平均寿命が伸び、定年後の余暇の過ごし方のなかで健康を維持していくことはとても大切なことです。また、退職等により外出の機会が減ることが多くなる中でスポーツを通じて新たな交流を増やすことは生活を豊かなものにしてくれます。
生涯スポーツの種類
ここでは生涯スポーツとして挙げられることの多いものをご紹介します。
ウォーキング・ランニング・ジョギング
有酸素運動の代表ともいえるウォーキングは脂肪燃焼やコレステロール値を下げる効果が期待できるだけでなく運動に伴う筋肉量の増強・維持や骨密度アップも期待できます。
ウォーキングには十分な準備運動が不可欠です。また、あまり無理をしないことが大切で、少なくとも慣れるまでは少し汗ばむ程度までに抑えましょう。転倒して怪我をしたり膝を痛めてしまっては逆効果です。
体操・ヨガ
体操といえばラジオ体操があります。早朝の公園に行くとラジオから流れる音に合わせて多くの方々が体操する姿を見ることもあります。
また、ヨガや太極拳はスポーツクラブのスタジオプログラムで実施されていることもあり、徐々に体験される人も増えてきています。
いずれも体の柔軟性を維持することも効果が期待できます。
水泳
水泳は浮力により腰や膝への負担が軽減されるため、シニアの方の運動不足解消にはとても有効なスポーツです。
また水泳も有酸素運動であることから適度な負荷での心機能の向上も期待でき、高齢者に多い心筋梗塞や狭心症に対しての予防に効果があるとされています。
ボーリング
昭和46年頃にテレビ放送されたのがきっかけで第一次ボーリングがありましたので。当時は大変なブームで数時間待ちでボーリングされた方もいらっしゃるかもしれません。最近はPリーグと呼ばれるプロ・アマのアイドル化した女性選手たちのボーリングイベントも密かなブームとなっています。
1ゲームに必要な時間は2、3人で楽しみながらプレイしても約30分ほど、心拍数も130以下で収まるところが適度な運動として向いています。
ダンス
スポーツクラブのヒップホップやジャズダンスをされる方もいらっしゃいますが、シニアの方にオススメなのは社交ダンスです。
社交ダンスは競技会もたくさん開かれており、シニアの参加者も年々増えています。
社交ダンスの良いところは、姿勢良く動くことが基本なので体幹が鍛えられるところでしょう。曲に合わせてステップを覚えることで脳も活性化される利点もあります。
ゴルフ
ゴルフといえばシニアプロのための国際大会も開かれるほどなので、年齢を重ねても楽しめるスポーツの代表とも言えるでしょう。実際、定年退職後から余暇時間の過ごし方としてゴルフを始める方もいらっしゃいます。今はカートで移動できるゴルフコースも多いため、適度な歩行距離で楽しめることも楽しめる要素になっています。
太陽のもとで風を感じながら、緑に囲まれた広大な場所でゆったりとした時間を過ごすことは、とても豊かな気分にさせてくれると思います。
飛距離やスコアにこだわることなく楽しみましょう。
その他
シニアの方が向けのものスポーツとしては過負荷にならないことに注意する必要がありますが、登山やフルマラソンといった運動強度の高いものをされている方もいらっしゃいます。
重要なのは、それぞれの方の年齢や体力、体のコンディションに合わせて無理なく楽しんでいただくことだと思います。